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2015年度 2学期始業式式辞 「平和を作るのは・・・」

聖書朗読  マタイ福音書5章9節

「平和を実現する人々は、幸いである。その人たちは神の子と呼ばれる。」

 

 1981年、初めて日本を訪れた教皇ヨハネ・パウロ二世は広島の平和記念碑の前で、流ちょうな日本語で、「平和アピール」をなさいました。その演説は「戦争は人間の仕業です。戦争は死です。」という言葉で始まりました。当たり前のことです。人間は自分自身の手で争い、自分自身の決定でケンカをし、戦争をするのです。戦争で大切な命がうばわれます。ヨハネ・パウロ二世のおっしゃるように、戦争は死と苦しみそのものです。

 

 最近、教皇フランシスコがヨハネ・パウロ二世のように平和についてメッセージを出しました。「平和は人間の手で作るものです。平和を作る工場などありません。平和は開かれた心で、毎日、人間の手で作るものです。」と。ようするに、戦争だけでなく、平和も人間の仕業です。

 

 8月に私たちは、終戦から70回目の夏を迎えました。第二次世界大戦で多くの国が戦争をして、何千万ものかけがえのない命がうばわれ、世界中に多大な苦しみや悲しみがもたらされました。

 

 70年間日本は問題を解決するためのあらゆる武力を拒否してきました。しかし、これからの平和を作るのは、再び戦争をすることがなかった70年間という実績でもなく、国家レベルの努力だけでもありません。平和は、教皇フランシスコが言ったように、私たち一人ひとりが、毎日絶えることなく、自らの手で作るものです。

 

 2学期にいろいろな大きな行事があります。文化祭、体育祭、創立記念式典と花いっぱい運動、そしてイブマイ青春。 準備の忙しさのなかで、精神的に疲れて、イライラしたり、争いがちになったりすることもあるかもしれません。そんなときは、開かれた心で相手の意見を受け入れて、相手を尊重しながら、平和な解決を探ってもらいたいと思います。

 

 

 

 平和を作るのは遠い世界のことでも、遠い未来のことでもありません。皆さんの手で、平和な学校、平和な家庭を、毎日開かれた心で作ってください。そのことが、全世界の平和にもつながっていきます。皆さん一人一人の手に、期待しています。 これで2学期始業式の式辞が放送で終わりますが、私は皆さんの笑顔を見るのを楽しみにしています。