聖霊中学・高等学校
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2018年度 高校卒業式式辞

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 同窓の森にある紅白の梅が咲き始め、聖霊の丘を囲む自然のうちに、静かに近づく春を感じる本日、南山学園理事長市瀬英昭神父様を始め大勢の来賓をお迎えして、ここに第65回卒業式を執り行うことができますことを心から喜び、深く感謝申し上げます。

 ご列席の保護者の皆様、お嬢様のご卒業、おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。皆様は長い間、この聖霊中学・高等学校を本当に親身になってご支援、ご協力くださいまして、誠にありがとうございました。改めて厚くお礼申し上げます。


 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。


 皆さんは平成で最後の卒業生となります。平成に生まれ、平成で育ち、平成に中学・高等学校へ入学して、そして今日、高等学校を卒業して新しい時代とともに新しい世界へ飛び立とうとしています。

 さて、歴史を振り返ると、いたましい戦争があった明治、大正、昭和という時代と比べ、この平成の時代に、日本は直接戦争に巻き込まれることはありませんでした。

 私ごとですが、50年近く前、皆さんと同じように高等学校を卒業した18歳のとき、法律で定められた徴兵制によって軍隊に登録され、ベトナム戦争に出兵させられそうになった経験があります。そのような経験をした私にとって、この戦争のない日本で生まれ育った皆さんは本当にうらやましいと思います。平和に暮らせる皆さんは本当に恵まれています。



 確かに、平成の時代は、日本が戦った戦争がなくて平和でした。しかし、聖霊中学校の「平和のつどい」でお話ししているのですが、「平和」ということばには二つの意味があります。一つは、「戦争や紛争がなくて穏やかなこと」です。そしてもう一つ、「心配ごとのないこと」という広い意味もあります。

 たとえ戦争がなくても、世の中には貧困や格差、差別や恨みや憎しみ、いじめや虐待などで悩み、苦しんでいる人たちがいます。このような心配ごとがある世界は本当に「平和」だと言えるでしょうか。このもっと大きく広い意味で、日本を本当に平和な国にするために、私たちの努力はまだまだ必要だと思います。



 皆さんは、「光の子」として、お互いに支え合いながら、時に励まし、寄り添いながら、この聖霊高等学校で「平和」な学校を作ろうとつねに努力しました。誰でも安心して、楽しく勉強できる平和な学校を作った皆さんに、私は深く感謝しています。

 卒業してからも、この学校で学んで身につけた、思いやりや奉仕の精神を忘れず、心の優しい「光の子」として、本当に平和な社会を作るために活躍してほしいと思います。

卒業生の皆さんが、今後も戦争のない国を守りながら、あらゆる心配ごとのない、本当に平和な日本、また本当に平和な世界を築き上げることができるようにお祈りして、私の式辞といたします。