聖霊中学・高等学校
校長先生からのメッセージ

2019年度 入学式

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 早々と咲き始めた桜も皆さんの入学を心待ちにしているようにゆっくりと咲きそろった春らんまんの今日、神言修道会日本管区長のジェブーラ神父様をはじめ、大勢の来賓をお迎えして、ここに聖霊中学校・高等学校の入学式を行うことができますことを心から喜び、厚く感謝申し上げます。


 新入生の皆さん入学おめでとうございます。ご列席の保護者の皆様にも心からお祝い申し上げます。 


 さて、先ほど聖歌隊が歌った校歌についてお話します。この歌には聖霊中学・高等学校が理想とする女性の姿がえがかれています。この校歌は74年前、第二次世界大戦の末期に姉妹校の秋田聖霊高等女学校で初めて歌われました。戦時中にできた歌でありながら、現代にも通ずる女性像、社会でたくましく活躍する女性像が書かれていることに驚きを覚えます。作詞者は万葉集などについての著書で評価された国文学者・三条西公正(きんおさ)氏でした。当時は全部平仮名で書かれていましたので、いろいろな解釈ができますが、私なりに今日皆さんに伝えたいことを2、3点ほど話したいと思います。


 もっとも注目すべき歌詞は 最初の行「をとめぐさ みさをもたかく」にあります。まず、おとめぐさは国民を意味する「民草」に由来すると思われます。国民とおとめの皆さんを草に例えて、大草原の草が、冬の寒さにも夏の暑さにも耐えながら、たくましく伸びて、広がり成長するように社会に出て広く活躍できる女性になってほしいという願いが最初に込められています。


 「みさを」には、「ほこり高い」「品が良い」という意味のほかに、「堅い志をもって困難や誘惑に負けず常に変わらないこと」という意味もあります。これは操の木に由来すると思われます。操の木は岩場のような厳しい環境でも常に青々と茂る常緑樹です。また、「みさお」の語源には「深い青」とかいて「みさお」であったという説があります。皆さんの制服の濃い紺色のような「深青」は他の色に染められない、常に変わらない色です。簡単に周りに流されない、自立心の強い女性へと育ってほしいという願いがここにあります。


 最後にお話するのは「みち」、「とこしえにさきほこらなん」についてです。この「みち」とは 知識や勉強の道のことだけではなく、この学校での経験を通して得る「生き方」のことです。あなた方それぞれの「みち」「生き方」をこの学校で究めてください。そして、その「みち」はこれからの3、6年の間だけではなく、卒業してからもいつまでも大切にまもるべきものです。 


 満開の桜はとても美しいです。しかし、桜のように短い期間だけでなく、新入生の皆さんが校歌で歌われているような広い社会で活躍し、ずっとずっと咲き誇る強い志をもった女性になるようにと願って私の式辞といたします。




校歌は こちら(MP3) でお聴きいただけます。